研修内容と料金の変動について

変動要因を知ることのメリット

研修会社のタイプ別に料金が異なるのは、なぜでしょうか。また、研修の料金が異なることでどのような違いが見られるのでしょうか。

研修内容と料金のバランスを知ることで、これらの知識が生きてくることがあります。たとえば、研修行う予算が限られているときには、スムーズに価格面での交渉を進められるチャンスが出てきます。また、企業研修に関する知識が豊富にあることは、先方の担当者と対等に話を進めるうえで少なくても同じ土台に乗ることができますので、その意味でも重要だといえます。

ベースの有無による違い

研修料金はなぜ異なるのか新入社員研修に代表されるような、実施企業によって大きなプログラム変更の必要性が低い定型的研修は、研修会社のタイプを問わず横断的に研修料金はリーズナブルに設定されています。

このような内容の研修は、既に教材も揃っており、新たにテキスト類を作る手間もなく、講師の準備も最小化されます。そのため、「既製品」という意味でも、研修の料金は低価格設定となります。

特定の問題解決のために行うスポット研修や、緊急的な課題を克服するために行う臨時研修などは、研修価格jは比較的割高になるケースが多いです。

例えば、「自社の営業プロセスの現状を踏まえ、改善するための営業研修を行う」と言った場合には、現状を把握したうえで分析を経て研修カリキュラムを組み立て、さらにテキストを作成し、研修講師がリハーサルを行ったうえで研修実施の運びとなります。

いわば、一から研修をつくり上げることになりますので、そのための経費が積算されていくことで価格は高額となるわけです。

テキストに代表される教材や補足的な資料の作成と言うのは、想像以上に大変な仕事です。だからこそ、いわゆるオーダーメイド型の研修では、価格が一気に跳ね上がる要因となっています。。カスタマイズ研修やアレンジ研修も、部分的にではありますが会社の実情を踏まえた内容に変更が加わりますので、基本料金に上乗せされていくことになります。

参加人数基準による違い

企業研修の価格については、1日あたりの相場感は20万円となっています。これは、、

  • 集合形式の社員研修
  • 1日6時間程度
  • 研修参加者30名程度

と言う前提が条件です。

では、研修参加者が5名という少数に変更になった場合、研修の料金は安くなるのでしょうか。

基本的には、参加・受講者人数はあまり関係ありません。重要なのは「時間」です。

というのも、研修講師からすれば、実施時間が2時間であっても、それが13時からの開始となれば「13時から15時」を拘束されます。このようなケースでは、午前と夕方の時間が中途半端に空いており、当該研修以外の予定を入れるのは困難ですから、ほぼ終日を拘束されるのと同じことです。

この結果、6時間研修と2時間研修では、講師の負担が「拘束される時間」と言う意味では、必ずしも違いはないということになるわけです。

研修の料金は、講師の人件費がその中心的な要素であることを考えると、参加者の人数や実施時期というのは研修価格の大きな変動要素ではなく、講師の拘束時間がポイントになっているのです。

だとすれば、2時間などの短時間研修を想定するよりも、少なくても半日以上の研修を前提に研修実施の戦略を立てた方が、費用対効果は高いといえます。 なお、ここまでの流れを理解すると研修料金を安くする方法があることに気づくことができます。→ 研修料金を値切る方法

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