企業研修の値段体系と相場について

不透明な価格が常態化する業界

ストレートに言うと、企業研修の値段と言うのは実にピンきりです。1日の研修ならば、上は100万円程度、下は3万円程度で実施することができます。

これは、研修をどこに依頼するのかということによって大きく異なるのは当然だとしても、依頼先の「タイプ(類型)」によっても大きく左右することでもあります。また、研修の内容(カリキュラム・プログラム)によっても変わってきます。

企業の社員向け研修の値段と言うのは、目に見えない無形のサービスで、講師という人に対する価格付けになることもあって、どうしても統一性に乏しいというのが現状です。

企業研修の値段不透明であることを逆手にとれば、交渉次第で価格はどんどん低くなる可能性も存在するわけです。

通常のサービスは、「高いものの方が優れている」という前提があるのですが、研修の場合には講師の相性も大きな要素です。そのため、有名な優れた講師であるから価格が高くても十分な効果が得られる、とも一概には言えないことに注意が必要です。

企業研修の相場は1日20万円

一般的な集合研修(講師を社内に招聘して研修を実施する場合)では、1日20万円程度が相場です。

これを高いと思うか安いと思うかは別として、業界内ではスタンダードなプライスとして一つの目安とされています。

1日あたり20万円には、研修講師の人件費・カリキュラム開発・研修テキスト作成料等が含まれます。講師の移動に係る交通費や遠方の場合に必要となる宿泊費は別途実費が求められることが基本です。

自社の実情などを取り入れた問題解決型の研修を行うような場合には、調査分析費用やカスタマイズ・アレンジ費用が加算されて、50万円~100万円程度になることも珍しくありません。ただし、この場合には研修以外にも問題点の洗い出しなど、コンサルテイング要素も付加されていますので、痰ある企業研修とは分けて考える必要があるでしょう。

外資系の経営コンサルティング会社などは、強気の価格設定となっていることが多く、1日100万円程度を請求されることも普通にあります。諸外国では、日本に比べて経営コンサルタントの地位が高い傾向にあり、通常の研修講師とはステータスにおいて区別されることが多いからです。ですから、日本企業の視点からする高額に思えますが、日本に進出している外資系企業であればそれほど抵抗なく受け入れることのできる価格なのです。

個人講師の場合には、ホントにピンきりで、芸能人並みの1日100万円というスター講師もいますが、地方で活躍する講師などは、1日あたり2万円程度でも引き受けてくれることがあります。そして、価格の安い講師であっても、面倒見が良くて人気というケースも少なくありません。

研修のベースとなる1日の値段は、6時間から8時間が目安になるので、半日研修の場合には10万円程度が相場となります。

ただし、講師からすると半日の実施であっても遠方の場合には移動を考慮すると1日拘束されることになりますから、この場合には1日あたりの価格を提示されることもあります。つまり、講演形式の座学セミナーなどで2時間~3時間の短時間で終わらせる場合でも、それほど研修料金は変わらないことがあります。

研修講師は。「移動も仕事」と捉えている、プロ意識の高い人が多い世界です。そのプライドを担保するために、1日あたりの価格設定がスタンダードになっているというのもあるといえます。

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