研修会社の選び方(1)問い合わせ・資料請求方法

研修依頼に向けたアプローチ

企業研修の実施にあたって研修会社を選ぶ場合、まずは自社からアプローチを行う必要があります。

研修会社からも、営業の電話やダイレクトメールなどが来る場合がありますが、それを待っていても仕方ありませんから、積極的に情報収集を行っていくことになります。

研修は問合せから始まる新入社員研修に代表されるように、実施時期が明確で、かつ研修内容も定型的なものであれば、選択肢も多く、ある程度のスピード感をもって情報収集を行うことができるといえます。

ところが、緊急姓や突発姓の流れの中で行う研修の場合には、研修内容にオーダーメイド要素が含まれることが多く、研修会社がすぐに見つかるということは容易ではありません。そのため、研修の実施決定と同時に、情報にすぐさま着手する必要があります。

企業研修のニーズは、企業数が多い都市部に集中しています。研修会社は、基本的には国内であれば場所に制限なく講師を派遣してくれるものですが、交通費や宿泊費が実費分として必要になるため、あらかじめ予算に盛り込んでおきましょう。

また、複数社の研修会社にアプローチを行ない、比較することも大切です。自社の周辺エリアに研修会社がある場合、コンタクトしやすいという面もありますが、内容的には対応していない場合もありますし、自社がピックアップした選択基準に必ずしも適合するとは限りません。場所が近いという理由だけで研修会社を選ぶのは、価格が安いからという理由で選ぶのと同様に、危険なことです。

研修は、さまざまなコストを掛けて実施される、いわば会社にとっては大掛かりなイベントです。

実施することによって相応の効果・成果を明確に出すことが求められるわけですから、研修会社の場所や料金ではなく、あくまでも自社の要望条件を満たす研修会社を選ぶことが重要なのです。

研修会社への問合せ方法

既に目を付けている研修会社がある場合には、ホームページなどから連絡先を調べて直接問い合わせる方法があります。通常は資料はパンフレットの請求フォームが準備されていますので、そこから請求を行ってみると良いでしょう。

最終的な依頼の可否にあたっては、直接的に担当者や講師に会って話を聞く必要がありますが、ファーストコンタクトは資料請求でも十分だと思います。

資料なんて読むのが面倒だ、すぐに話を聞きたいということであれば、研修会社に訪問してもらう方法もあります。研修専門会社では営業担当者が、経営コンサルティング会社では研修担当者などが存在しますので、話を聞きたいと言えばすぐに来てくれます。

ただし、比較対象を持たないまま話を聞いても、選択や判断の基準をこちらが持っていないため、何回も話を聞くような状況を招くこともあります。まずは、いくつかの研修会社の資料を請求して、比較対象項目(判断基準)を明確にしたうえで、詳細な説明を聞いた方が効率的だと思います。

最近は、複数の研修会社対して一括して同時資料請求ができるサービスもインターネット上で展開さています。

このサービスは非常に便利なので活用はオススメですが、あまり多くの研修会社に資料請求をすると、逆に情報が多すぎて判断できなくなるため注意が必要です。経験上、3社程度で十分ではないでしょうか。

情報は集めることもたいへんな作業ですが、集める以上に「捨てる」ことも難しい作業です。情報に溺れるようなことがないように注意が必要です。

 選び方(2)何社かに直接話を聞く

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