研修会社の選び方(4)営業担当者の熱意をみる

熱意・情熱は伝播する

社員に対する研修は、講師が参加者に対して知識や技術の伝達を行う場であるから「人が人にメッセージを伝える」ことが中核になります。

何かを教えるということよりも、講師と参加者、つまり講師と社員が共に目標に向って認識を共有し、協働していくというプロセスなのです。その過程で参加者は知識を身につけ、気付きを得て、やる気が高められることにより、通常の業務の中で活かすことができるようになります。

研修担当者の熱意も重要人の情熱は伝播します。

講師に、情熱や熱意がないのは論外です。社員の研修を研修会社に依頼する場合には、研修講師に一度は事前に会うようにすると良いでしょう。

一度会って、今回の研修がどのような趣旨で、どのような目的の上に実施されるのかという基本的なことを実施側の研修担当者が明確に伝えることは、意味のあることだと言えます。

講師と話をすることで、自分たちのイメージが次第に講師の中で膨れ上がり、講師のなかにも共通したイメージが出来上がり、それが研修内容に反映されることになります。

講師にいろいろと注文を付けるようで気遅れするかも知れませんが、講師の立場からすれば「自分が期待されている」という感覚を持ちやすいため、むしろ要望は明確に伝えた方が良いでしょう。自由にやって欲しい、と言われるよりも、ある程度の要望事項が指示された方が講師も進めやすくなります。

依頼側の本気度は、講師に伝播していきます。講師を本気にさせるためにも、打ち合わせの機会は必ず設けることをおすすめします。

研修会社の営業担当者の重要性

社員研修というのは、実施するまでにいろいろと複雑なプロセスを経ているものです。

プロセスの要であり、潤滑油としての役割も担うのが、研修会社の営業担当者(単に担当者と言う事の方が自然かも知れません)です。研修会社の担当者とは、最初の問い合わせから始まって研修実施後までも含めると、相当回数のコンタクトを取る必要があります。

講師の手配・決定も担当者の裁量に委ねられていることが多いため、高い効果を得られる研修を実現できるかどうかは、ある意味で「担当者次第」ということも言い過ぎではないでしょう。担当者はあくまで縁の下の力持ちに徹しながらも、その見えない力で研修成功の鍵を握っているわけです。

研修会社の担当者は、さまざまなタイプの人が存在します。

受注が決まった途端に連絡をほとんど寄越さなくなる人、調子が良いのに研修に対する情熱は感じられない人、そもそもやる気が感じられない人・・・。

どの担当者が当たるのかというのは運の要素が強いわけですが、担当者も含めて研修会社選びを行う必要があります。研修会社のネームバリューで選んだ結果、担当者が全く話しにならないということでは意味がありません。むしろ、研修会社の名前は聞いたことはなくても、担当者が情熱的なところを選んだ方が、最終的には良い結果を得られると考えられます。

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