現場を見ない社員研修
あなたと上司の会話
あなたの上司
「最近、売上が芳しくないな。営業のモチベーションが落ちているのではないか」
あなた
「そのようです。モチベーションを上げるための研修を外部に依頼しましょうか」
あなたの上司
「そうだな、早速やってくれ」
あなた
「はい、分かりました」
現場の問題と原因と課題と解決策
社員研修には一般的に二通りある。一つは、定期的に行う内容のもので、新入社員研修や管理職研修などが分かりやすい。もう一つは、緊急的あるいは特定のスキル向上に対して行うもので、営業力向上研修やモチベーションアップ向上研修などがある。
今回のケースは、緊急的に行う類の研修に該当する。このような研修依頼は私のところにも全国各地から相談や依頼が増えている。しかし、担当者に聞くと期待した成果が上がっていないと言う。しっかりとした目標を設定しているのに、なかなか成果が出ない。
このような、目標をしっかりと設定したのにもかかわらず、研修成果が上がらないケースが最近増えている。そういった企業の相談を受けていると、なぜ成果が上がらないのかは明確だ。その理由は、「現場を無視している」からである。どういうことか?
言い換えれば、「現場で生じている事実を無視して研修内容を勝手に決め付けている」ということである。先ほどの上司との会話を見てみよう。あなたの上司である経営陣は、売上の低下についての原因をモチベーションが下がっている、ことを挙げている。
つまり、
問題 売上が芳しくない
原因 営業マンのモチベーションダウン
課題 モチベーションを上げる
解決策 モチベーションアップの社員研修の実施
ここで重要なのは、原因は本当にモチベーションが下がっていることなのか?ということである。このように、現場をしっかりと見ずに研修の内容を決めてしまう企業が多い。その結果、予想していたほど成果が上がらなかったり、一過性のもので終わってしまう。さらに、研修内容があまりに現場の声と離れていると、社員のやる気を引き下げると言うマイナスの成果をもたらすことにもなる。
